2008年11月15日土曜日

友人Bの話~小学校高学年編②

 さて、いじめが解決してからも、Bは普通の子供になれるわけはなかった。まず、Aとの冷戦がはじまった。どちらが最初に仕掛けたかわからないが(おそらくBだろう)、陰で嫌がらせをするようになった。それは次第に消えていったが、他にもBは問題行動を時折起こしたのであった。クラスで飼っていたメダカは2度も死なせた。
 授業では、以前のような優等生に戻ろうと積極的に参加した。しかし、数ヶ月その状態が続いたが、ある日、担任が好みの女子生徒ばかりに発言させるのが気に食わなく、「俺にやらせろ」と言った。これはBの素直な気持ちであった。悪気はなかった。しかし、担任は逆上した。その出来事以降、Bは再び授業を聞かなくなった。担任にも反抗したり、担任がいないときに教室に置いてあった担任の私物にいたずらをしたりした。
 このように歪んではいたが、クラスではかろうじて孤立することはなく、小学校を卒業した。もっとも、他の子供が休みの日にプールに行くといったようなことには一切誘われなかったが。やはり、Bは疎まれていたのだろう。

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