Bの中学1年のときの話はもう少しある。Bも、この歳が一番いろいろなことがあったかもしれないと言っていたほどだ。
今度は素行についての話である。Bは中学1,2年のときは生活態度の悪い生徒として扱われていた。中学1年のときと2年のときで事情は異なるようだ。2年のときのことは後にするとして、1年のときのことを書こう。
Bと同じクラスには不良生徒ももちろんいた。その不良生徒とは、ゲームセンターで会ったりしていたので、意外にも多少親しかったようだ。そのような不良生徒と学校でも話をするようになったため、教師からは生活態度の悪い生徒だと思われていたようだ。また、B自身はもともと怠惰な性格であるため、いろいろなことをよく怠けていた。これも教師からそのような扱いを受ける原因となったのであろう。
さて、Bの中学1年のときの出来事はあと1つとなった。それは中学1年の終わりごろの話である。Bは、所属していた部活動をやめ、実質的に帰宅部となったのである。
Bは部活動は彼なりに一生懸命やっていた。だが、一緒に入部した小学校高学年以来の遊び仲間(今更であるが、ゲームの好きなほうをC、運動の苦手なほうをDとしよう)は部活動にはあまり熱心には取り組んでいなかった。また、他にも部活に参加しない生徒が何人かいた。
その部活動の顧問もBに言わせるとおかしな人物というか、納得がいかなかったらしい。生徒に自分のマッサージをさせたりしていたらしい。そんな理不尽さを感じつつも、Bは部活動に参加していた。
1年の冬、3学期の期末テストの前日、Bが部活動に嫌気がさした決定的な出来事があった。テストの前日だというのに、まもなく大会があるので集合するようにと連絡があった。Bは選手でもないただの1年生だったので、集まらなくてもいいと思った。また、成績も上がってきて普段は勉強していなかったものの、テストの前日にははりきって勉強するようになっていた。
そこで、Bは早く帰って明日にひかえたテストの対策をしようと下校すべく昇降口へ向かった。そこに、顧問が待ち構えていたのであった。
さすがに顧問を無視して帰ることはできなかった。Bは仕方なくミーティングに行くことになった。そのときはBは特に何も主張することはなかったが、Bはこの出来事で顧問や部活がすっかり嫌になってしまったのであった。とんだ邪魔が入ったものの、テストのほうは順調に成績をのばすことができた。
後日のミーティングで、顧問は部活動にほとんど来ない生徒に退部するよう促した。Bは部活動には一応参加していたが、ほぼ退部が決定した生徒と一緒に顧問の後をついて職員室に行き、退部届けをもらったのであった。その中にはCはいたが、Dはいなかった。
Bは思い切ったことをなんなくやる一面も持っていて、退部届けをあっさりと提出した。退部第一組となったのである。その後も顧問は部活動に来ない生徒を次々と退部させた。Dもほどなく退部することになった。その後続々と退部が続いたようだが、Bほど真面目に取り組んでいた者が退部することはなかった。
こうしてBの中学1年は終わったのであった。
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