2008年11月20日木曜日

友人Bの話~中学校編③

 さて、ここからは少し横道にそれるかもしれないが、中学校に入ってBにとっていくつか変化があったので、書いておこうと思う。
 中学校になると、中間テストや期末テストで学年順位などが出るようになる。Bは私の東京帝大時代の友人であるから、もちろんそれなりの成績を残してきた。
 Bから言わせると、はじめはたいしたことはなく、学力の低い中学で順位も2桁だったらしい。しかし、最初に期末テストの結果が出たとき、教師やクラスメイトのBへの見方が大きく変わったのは事実であった。それまでBは何もできない劣等生だとして扱われていたのだから。
 それからBは特に何かをしたわけではなかったが、着々と成績を上げていった。一年生の終わりには学年で5傑に定着するようになった。しかし、上位2名は当時は突出した存在であったようで、Bは中学2年まではその2人に勝つことはなかった。また、その上位2名は運動能力にも長け、生活態度も模範的であったので、教師からの評価はその2名のほうが圧倒的に高かった。Bは少し勉強ができる生意気な生徒であったのだろう。
 
 もうひとつ大きな変化があった。Bは奥手であったが、異性に対して興奮を覚えるようになったのである。それまでも女子に好意を持つことは何度かあったが、それとは全く別な性的興奮である。同じクラスのあまり顔は整ってはいないが、発育の早いZ(女子についてはZからはじめ、Y、X、W・・・とする)に対して特に興奮したようだ。授業中もZのほうを見ては股間を膨らませていたようである。ちなみにZに対しては性的な興味以外の感情は抱かなかったようである。Bは今後しばらくの間、このように好意と性的興奮を完全に分離していたようである。
 そして、クラスメイトから自慰行為の仕方を教えてもらい、自慰行為もするようになった。といっても、他の生徒のように本やビデオを使うことはなかった。妄想にふけっていたのであった。その対象がZであったことは言うまでもない。

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