2008年11月16日日曜日

友人Bの話~中学校編

 Bは近くの中学校に入学した。同じ小学校からもかなりの人数が入学していたが、小学校のとき同じクラスでまた同じクラスになったのは1人だった。その生徒とはそれほど親しくもなかった。同じクラスには、小学校のとき同じクラスだったスポーツ少年達(手先となってBをいじめたが、その後はBと仲良くしていた)と同じスポーツ少年団にいた生徒が数名いて、Bも一緒にサッカーをしたことなどがあるので、その生徒達にくっついて行動した。
 まず、Bを驚かせたのは、他の小学校から来た生徒達が、異性について知識が豊富で、成人向け雑誌などを学校に持ってきていたことだ。実はそのような生徒は多くはなかったのだが、Bはたまたまそういう生徒と話すことになった。それは、Bがくっついていた生徒達が異性について詳しい生徒達と早く打ち解けたからであった。Bは後ろから、異性についての話しを興味深く聞いていた。もちろん詳しいといっても、実際に異性と交際したことがある生徒はいなかったのだが。
 入学当初は放課後は小学校の時同じクラスだった生徒を待ち、一緒に帰宅していた。そのうちに、中学校であるので、どこか部活動に所属しないといけないということで、どこにするか話し合っていた。Bが放課後一緒に帰宅していたのは主に2人だった。ひとりはゲームの好きな生徒で運動もそこそこ得意、もう1人はBと同じで運動が苦手であった。しかし、Bの中学校では文化部は軽蔑されていたので、文化部に入るという考えはなかった。結局、かなり激しいが、やったことのない競技の部に入部した。これはゲームとスポーツが好きな生徒が選んだもので、Bともう1人はどの部にも入りたくなかったので、真似ただけであった。
 厳しい練習であったが、Bは毎日部活に行った。同じクラスで同じ部活だった生徒とも親しくなった。一緒に入部した2人は、あまり練習に来なかったが、同じクラスの生徒が練習熱心だったため、Bはそちらの生徒達と一緒に部活に励んだ。
 しかし、それと同時に、Bはあからさまないじめではなかったが、同じクラスにいたはじめ一緒に行動していた生徒達からたびたび暴力を受けるようになった。同じ部活動の生徒からも暴力を受けた。小学校5年の時のようなものではなく、部活動のときなどは一緒に懸命に練習をしていて、仲間意識のようなものがあったので、それほど苦痛ではなかった。だが、小学5年から中学1年あたりのBは明らかにいじめられやすい傾向にあった。
 たまに辛いと思うこともあったが、そのような学校生活をBは一年間続けるのであった。

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