Bが中学2年生になるとき、クラス替えがあった。Bは一緒にゲームセンターに行っていた不良生徒たちとは別なクラスになった。また、Cが同じクラスであった。担任は体育の女性教師であった。そして、Bにとってある意味で一番衝撃的だったことは、Zが転校したことであった。Bはこの時期は普通の生徒同様異性に敏感な時期であったので、妄想の対象は他の生徒になった。
さて、学校生活であるが、成績は常に学年で5傑に入っていた。といっても、2人突出した存在がいたため、3番手から5番手であったようである。そして、部活動もなくなったので、放課後はゲームセンターに行ったり、家でゲームをする生活であった。ゲームセンターには、特に約束はしていなくても、誰かしら同じ学校の生徒がいて、言葉をかわすことはあったようだ。特にCはいつもゲームセンターにいた。
しかし、不良生徒と一緒に行動しなくなり、生活態度も改善されたBであったが、なぜか担任教師には目をつけられてしまった。しばしば叱責とも言えないほとんど暴言のような言葉をあびせられた。Bはいつも冷静にただ「はい」とつぶやくだけであった。
この女性教師とBの対立は2学期まで続いた。また、Bは学校行事には熱心に参加せず、学校行事のときは孤立してしまうのであった。特に文化祭で孤立していたようであった。このように孤立していると、女性教師のターゲットとなり、Bは何度も叱責を受けた。明らかにこの教師はBを目の敵にしていたようである。生活態度の悪い生徒よりもBのほうが怒鳴られることが多かったようだ。また、三者面談でも、この担任教師はBとBの母親に向かって文句を言い続けた。BだけでなくBの母親も不快であったようだ。あまりにひどかったので、Bの母親も担任教師がBを目の敵にしているとわかったようだ。
さて、この担任教師との対立であるが、思わぬ形で突然終焉を迎えることになった。担任教師が妊娠し、産休に入ったのである。Bはそのとき一安心した。しかし、同じような、いや、さらにひどい事態がBを待っていたのであった。